<ディズニー版ピノキオ>大人になって観たら、いろいろとすごかった!

 

ピノキオの実写版を観たので、久しぶりにディズニー版のピノキオも観てみました。大人になって改めてみると、いろいろとすごかったです!

概要

監督:べン・シャープスティー
原題:Pinocchio
製作:1940年 アメリ

ストーリー

独り暮らしのゼペットは、木で作ったあやつり人形にピノキオと名付け、いつか本当の子供になるようにと星に願いをかけます。するとその晩、妖精が現れてピノキオに命を授けます。そして、"良心"ジミニー・クリケットに従って、勇敢で正直で思いやりがあれば、本物の子供になれると告げるのです。ところが、ピノキオは正直ジョンの巧みな誘惑に乗せられてしまい・・・。

感想

新ジャンルのホラー!

幼稚園生の時にみたときは、楽しかった印象だったのですが、大人になった今観ると、

めっちゃ怖い笑。

今までホラー映画が好きで、有名なところからマイナーなものまでいろいろと観てきました。(呪怨、it、ソウ、チャイルドプレイ、死霊館シリーズ、エクソシストバイオハザードジョーズなどなど)

ホラー映画って普通、怖いシーンは、音も怖いですし、映像も怖いです。(当たり前ですが)。しかし!ピノキオは、違うんです。やばいことになっているシーンになると、やたらと音楽が楽しげ

人形劇に連れて行かれるシーン、人形劇のシーン、遊園地のシーンに限って、愉快な音楽が流れていて、あれは本当にやめてほしい。

このシーンの間、不気味で、ずっとゾッとしていました笑。「世の中、甘い話には裏がある」的な教訓の意味の演出なのかな?

それにしても、子ども向けのアニメなので、強烈だったり、子どもがみられないような過激な表現は一切ないけど、そんじょそこらのホラーよりも、全然ホラーしてるよ笑

映像と音楽がすごい!

ディズニー作品の特徴だと思うのですが、やっぱり映像と音楽がいいですね!改めてみると、丁寧に絵描かれていて、音楽がよく考えられている感じがします。

冒頭のからくり時計とおもちゃのシーンでは、質感や動き本物っぽい!チェコプラハでみた動くからくり時計を思い出しました。

冒頭の朝の街並みも、家々がとても可愛らしく、よく再現されています。こちらも、おとぎの国ような、ヨーロッパの街並みを思い出しました。

最後に、何と言っても操り人形。ピノキオ自体が命を吹き込まれる前と、人形劇の他の人形が素晴らしいと思います。目に感情のないあの張り付いた笑顔とマリオネット(操り人形)のあの独特の動きが。。。。ゾッとします笑。人形の、あの独特の顔と動きが苦手なんですよね。精巧すぎて、ちょっと怖いぐらいです。

これらが、音楽と相まって、人形の不思議な可愛らしい世界観を作っています。

行動描写がすごい!

大人になり、たくさん映画を観た後で、「上手いな」と思ったシーンが2つ。

1つは、冒頭の、ピノキオが1人で動くようになり始めた直後、起こったちょっとした事件のシーン。ピノキオが、ろうそくに興味をもち、触っていたら、指に火がついて、それを慌てて消そうとするゼペットさん。

ピノキオは、何にもわかりません。ゼペットさんは今後、そんなピノキオに振り回されます。

ということがよくわかる良いシーンだなと思いました。

2つ目は、猫と狐とおじさんの会合シーン。猫と狐が慣れた感じで、悪いことを企んでいる中、おじさんの話を聞いて、そんな悪事をやり慣れている猫と狐でさえ、ガクブル。

猫と狐のせいで、結構大変な目にあったけど、さらに悪いことが起こるんだ!

と、こちらもガクブル(笑)になる良いシーンだなと思います。子どもの頃、この時のおじさんの顔が一番怖かった。

総評

怖いけど、完成度の高い映画!

ディズニー作品としては、ホラー要素強め。でも、観れないようなシーンはないですし、映像と音楽もきれいですし、話もちゃんとまとまっていているので、観やすいと思います。

久しぶりでしたが、とても楽しめました!